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オリンパスTGシリーズの顕微鏡モードで写真が暗いと思ったら水中ライト使用がベスト【沖縄恩納村】2021/10/10

ウミガメ

今日から内地のリピーターさんが来沖。内地の人と潜るのはずいぶん久しぶりのような気もするけれど、

どうだったかな?

ボート、ビーチのタイピングを問わずポイント名は再び伏せることになりました。物取りダイバーの被害が疑われる事案があったためです。

要点

  • 水温ついに27℃
  • 透明度良好。常時20mオーバー
  • 曇り一時雨
  • 1st dive 空振り三振ピグミーバッターアウト
  • 2 nd dive ウミガメ、オニカマス、ベンガルフエダイなど
  • 3rd dive  ミヤビウロコウミウシ再会、

1st dive

最初は久しぶりのポイント。

Uta

ピグミーシーホースが見たいです

とのリクエストを受けて探してみましたが、探すところ全部留守で

空振り三振バッターアウト!!

って感じです。申し訳ない。そんなこともある。だって自然が相手だからね。

ウミウシの卵

ウミウシの卵
ウミウシの卵

大きな卵塊に出会いました。

Kamo

昔から、この卵ってミカドウミウシのものだって言われているけれど、本当なのかな?

むむむむむ、確かに、色がミカドウミウシっぽいので私もそう決めつけていた……。

エビデンスを探してみます

ミカドウミウシが産んでいる様子の動画がありました

spitzseko

なんてわかりやすい動画が出てきたんだ。こりゃーミカドウミウシの卵で決まりだね。

透け透けイソギンチャク

クマノミはいろんな場所にたくさんいるけれど、イソギンチャクの様子もばらばらで

それがとても魅力的である。

クマノミ
クマノミ

クマノミはクマノミを撮影するんじゃなくて、イソギンチャクとセットで撮ってもらいたい。

そうすることで、きれいな写真がたくさん撮れます。

エレガントヒオドシウミウシ

ウミウシの多いポイントですが、今のシーズンはやっぱ少ない。

エレガントヒオドシウミウシ
エレガントヒオドシウミウシ

ゼロじゃないけれど、限りなくゼロに近い収穫だ。

ベンケイハゼだと思って紹介した魚は、こうやって見ると、フトスジイレズミハゼみたい。

フトスジイレズミハゼ
フトスジイレズミハゼ

思い込みでベンケイハゼだと思って紹介しているフトスジイレズミハゼ、けっこういるかも……。

浅瀬でセダカギンポ子供がいました。

セダカギンポ子供
セダカギンポ子供

ここのポイントのリーフトップもサンゴにすっぽり覆われています。

リーフトップのサンゴ
リーフトップのサンゴ

下の写真は2017/9/21の同じポイントの写真です。

台風の影響でサンゴがたくさん折れてしまいました。

台風の影響で折れたサンゴの部分が白くなってます
台風の影響で折れたサンゴの部分が白くなってます

詳しく見たい人はこちらのリンクから飛んでください。

カンザシヤドカリ

安全停止のお供と言えば、カンザシヤドカリであーる。

どこにでもいるし、きれいな場所にいる個体も多い。

カンザシヤドカリ
カンザシヤドカリ

こーいう紫のお花畑の中に佇んでいるカンザシヤドカリの写真、見たことあるでしょ?

オリンパスのTGシリーズは顕微鏡モードというのがついているので、小さいものを寄って撮影するのが大得意。

そこにいろんなフィルターモードがあるので、さらに遊べます。

カンザシヤドカリ、顕微鏡モード+フィッシュアイフィルター
顕微鏡モード+フィッシュアイフィルター

こちらはフィッシュアイフィルターモードで遊んでみました。

ちょうど魚眼レンズのような遊びができます。

Kamo

ストロボが当たってないじゃん

そう見える? 

暗い感じに見えちゃうよね。

まあ、ガイド中に撮影している流し撮りなんでそこそこ撮れてたらそれでいいんです。

Kamo

いや、そうじゃなくて、ストロボは強制発光モードにしてたんでしょ?

はい。

Kamo

なら、なんでちゃんと色が出た写真にならないのさ?

なるほど。そこを知りたいのね。

強制発光モードだと確かに毎回ストロボは光ってます。そして周囲が明るいときは光量を抑えたり、反対に暗いときはより光らせたりという加減を自動でやっています。自動でやってくれるから、私たちは何も考えずに撮影できているんです。

spitzseko
Kamo

じゃあ、なんでちょっと暗い写真になってるのさ?

それがカメラが考えているベストな写真ってことだね

spitzseko

写真って好みが十人十色でしょ。どの明るさの写真が100点かは人それぞれ。カンザシヤドカリの周囲の明るさからカメラがこれぐらいの光量がいいんじゃない? って考えでストロボを光らせて撮らせてくれた写真が上の写真だってことです。

Kamo

その写真を物足りなく感じたらどうすればいいの?

コンデジオート撮影の写真に物足りなさを感じた時の対処法

写真が暗いと感じたら?

  1. 水中ライトを使う ⇒ ライトを当ててカメラの設定は何も触らないでオート撮影でOK
  2. 露出を明るめに設定する ⇒ +1.0、+2.0まで段階的に変えてみましょう

写真が明るすぎると感じたら?

  1. 露出を暗めに設定する ⇒ -1.0、-2.0まで段階的に変えてみましょう

コンデジで小さな生物を撮影すると、明るすぎる写真になるってことは稀です。それはカメラに内蔵されているストロボの光量がそんなに強くないからです

なので多くの写真は暗すぎる場合が多いです

水中ライトで照らしながら撮影すると明るい写真になりますよ

spitzseko

外部ストロボを取り付けることでも暗さ不足は解消されますが、私はコンパクトデジカメはコンパクトであれ! というタイプの人なので、外部ストロボはできるだけ使いたくないです。なので使っていません。このブログ内にある写真はほとんど全部コンパクトデジカメの内蔵ストロボで撮影しております。

水中ライトを使用した写真と比較した記事を今度書きましょうね。

2nd dive

カシワハナダイ

先日、ケラマハナダイを見ていた場所に来てみたら、今日はカシワハナダイが目立っていました。

カシワハナダイもいたっけ? 記憶にない。

カシワハナダイ
カシワハナダイ

そして、そうそう、これがベンケイハゼ。

ベンケイハゼも紹介。

ベンケイハゼ
ベンケイハゼ

ベンガルフエダイ

そして、こいつ。

Asuka

ベンガルフエダイだね

ベンガルフエダイ
ベンガルフエダイ

ベンガルフエダイの見分け方

  1. 明瞭に線が4本
  2. お腹が白すぎ
  3. 目の下の5本目の線がない。
ベンガルフエダイ
ベンガルフエダイ

こーいう小さな群れって撮影すると意外に難しいです。

どこにピントを合わせればいいのか?

どこに画面の真ん中を持って来ればいいのか?

わからなくなります。

Kamo

なんか心がけてることある?

  1. 群れ全体を見ます
  2. 一番撮りやすそうな奴を群れの中から勝手に選びます
  3. そいつを中心にして撮影するようにしています
  4. 周囲の魚はその特定の魚を中心にした風景と化します
spitzseko

下の写真なんか、そーいう撮り方。

ベンガルフエダイ
ベンガルフエダイ
spitzseko

画面中央のベンガルフエダイがカメラ目線になる時だけに気を付けて撮影。そのほかのベンガルは風景の一部としてとりあえず無視。余裕があれば全体の構図を考えたりするけれど、そんな時はあんまりない

ウミガメとオニカマス

体が溶けちゃいそうな青い水中の彼方に見えるはオニカマスではないか。

しかも手前にはコバンザメ付きのウミガメ。

ウミガメの奥にオニカマス
ウミガメの奥にオニカマス

さすがにオニカマスは寄らせてくれませんね。

オニカマス
オニカマス

マクロ好きのお客様はクサイロモウミウシと格闘中。

クサイロモウミウシ
クサイロモウミウシ

そんな我々の頭上を泳ぐウミガメさん。

Uta

気持ちいい風景だねー

ウミガメ
ウミガメ

ダイビングしてないと絶対見れない風景だよね

spitzseko

透明度が良いと、何を見てても癒されます。

3rd dive

昨日見たミヤビウロコウミウシ。

今日もいるのか確認してきました。

同船したお店のYさんにもシェア。

ミヤビウロコウミウシ
ミヤビウロコウミウシ

いやいや、本当に美しいウミウシですね。

シマヒメヤマノカミ

変わった名前だよね。

うん。

そう思います。

シマヒメヤマノカミ
シマヒメヤマノカミ

海の魚にヤマノカミって、奇妙な名付けをするもんです。

そんな和名について調べて書こうと思ったのだが、調べた結果がたいして楽しくなかったのでスルー。
それより気になるこの背中のおでき的イボ。

シマヒメヤマノカミ
シマヒメヤマノカミ

けっこうな確率でシマヒメヤマノカミにはこのイボがあります。

以前、学者さんに伺ったところ、寄生虫ではないか? と教えていただきました。

このイボのような寄生虫の正体を突き止めたくていろいろググったのですが、

解明できませんでした。

宿題ですね。

アカメハゼ

やっぱピンクの目がポイント高くて、いると紹介してしまいます。

アカメハゼ
アカメハゼ

アミメフエダイ

個人的に好きな魚、アミメフエダイ。

アミメフエダイ
アミメフエダイ

数は少ないながらモルディブにもいます。

網で焼かれたような跡が模様になっているファンキーなフエダイです。

Uta

アミメフエダイもよく紹介しているの?

いや、紹介したことないです。いつも自分だけで楽しんでます

spitzseko
Uta

なんで紹介しないの?

素朴な疑問としてアミメフエダイを見たいお客さんっているんだろうか?

きっと私だけが好きなのだろう。

紹介して喜ばれるって思えないんだよねー

spitzseko

こんなマニアックな魚を好きな人にはわざわざ紹介しなくても自分で見つけて楽しんでいるはず。

いつか、アミメフエダイを堂々とガイドできるような男になりたいものだ。

水温27℃

 1℃下がりましたね。

水温27℃
水温27℃

ここから一気に下降していくような気がします。

まとめ

  1. よく見る大きくて赤いウミウシの卵はやっぱりミカドウミウシの卵だったんだね
  2. ウミウシはまだ少ない目
  3. ベンケイハゼだと思って紹介しているフトスジイレズミハゼは実は多いかもしれない
  4. オリンパスTGシリーズの顕微鏡モードのオート撮影で暗い写真になった時の対処法、ベストはやっぱり水中ライトの使用
  5. ベンガルフエダイは明瞭な4本ラインと白すぎるお腹で判別すべき
  6. 透明度の良い海でウミガメに寄れると幸せな気分
  7. ミヤビウロコウミウシ健在
  8. 水温が1℃低下し27℃に

マルチダイビングやり直し設定

  • この記事を書いた人
世古 徹

spitzseko

海のない滋賀県でスキューバーダイビングを習ったのが高校2年生の時。20歳でダイビングインストラクター資格を取得。サイパンに半年、モルディブに6.5年海外生活。1999/1月に沖縄移住し沖縄生活は20年超。たまにリピーターさんと潜る引退ダイビングショップ。営業よりも海やダイビングの情報発信に特化して海とはかかわり続けていきたいおじさんです

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