広告 2024 ダイビングログ

【2024/1/1 潜り始めゴリラチョップ】今冬のウミウシ、なぜ少ないのか? 考えてみよう

ニシキフウライウオ

新年明けましておめでとうございます……という挨拶も言えないような状況になっていますね。

石川県を襲った地震による緊急警報がここ沖縄でも頻繁に鳴り響いています。

津波も来ているので生命の確保を最優先に行動していただきたい。

ゴリラチョップ

沖縄では昨日、大晦日から北風が強くなり、海は荒れてしまいました。

新年早々、ビーチダイビング。

ゴリラチョップに向かいました。

崎本部緑地公園、年末年始お休み

元旦はいつも休業なので、今日もお休みだろうと思って早朝から移動して2ダイブ。

ゴリラチョップの年末年始営業時間
ゴリラチョップの年末年始営業時間

年末年始、ずっーーーと休みだったんか?!

1/3までのトータル6日間もお休みとはっ!!

びっくりですよ

7時15分にゴリラチョップに到着して、終了は11時ぐらい。

のんびりダイブでした。

spitzseko
spitzseko

水温は22℃。

ドライスーツなので全然寒くないです。

天気も晴れてたし。

水中ではカエルアンコウを探してみたけれど、見つけられず。

ウミウシも今シーズンは少ない感じ。前のシーズンが多すぎたのでそう思うのかもしれないが、

これも環境が移ろう過程なのだろうと推測。

なぜ今年はウミウシが少ないのか?

沖縄本島でダイビングガイド歴25年。

この25年を経験した私がウミウシの多いダイブポイントと聞いてイメージするのは……、

  • レッドビーチ
  • ホーシュー
  • アポガマ
  • 真栄田岬

かな。

2024年になった、今、これらのポイントにウミウシが多いかと問われればどうなんだろうか?

ここ数年、ホーシュー、アポガマ、真栄田岬では冬に潜っていないので、この3箇所については何も言えない。

でも、レッドビーチだけはずっーーーーと潜り続けているので言える。

レッドビーチのウミウシ減少

レッドビーチがウミウシのポイントとして有名だったのは、2018年ぐらいまでかなー……と感じています。

それ以降はガクンと個体数も種数も減りました。

2007年頃のレッドビーチなんて、移動することすらためらわれるほど、普通の砂地や泥地にレア種のウミウシがゴロゴロ出現していました。

これは決してオーバーな表現ではありません。

2019年頃から、

「今年は少ないねー……」

と言いながらエキジットすることが何度あったことか……。

でもね、その頃からレッドビーチはサンゴ化が始まっていたように思います。

環境の変化を比較してみました。

2005-2018

  • 浅瀬もドロドロ、死んだサンゴがいっぱい
  • 透明度は常時最悪、せいぜい2-3M
  • 沖に出ればドロの質がフカフカに変わり、手をつくと手首ほどまで泥に沈む
  • 鉄塔エリアのソフトコーラル類が元気、ドロをかぶらずに活き活きしていた

2019-2023

  • 浅瀬にサンゴが根付き、サンゴ礁を形成し始める、泥地の減少
  • 透明度は少しましにって、5Mぐらい
  • フカフカの泥場は減少、泥場の泥にもある程度の固さが見られる、砂泥地が増える
  • 鉄塔エリアのソフトコーラルが泥をかぶって活気なし

多分、ウミウシが好きな環境は、

2005-2018年頃のレッドビーチなんでしょうね。

今のサンゴ化した環境をウミウシは好きじゃない。

だから近年のレッドビーチからウミウシは少なくなってしまった。

ゴリラチョップのウミウシも減ってきた

他のガイドさんがどのような意見を持っているかわかりませんが、

私個人的な意見では、去年の冬に比べて、今冬のゴリラチョップ、全然少ないです。

ゴリラチョップも沖に大型客船用の堤防ができて、そこに底生生物が付着して一気に繁殖し始めた一昨年、去年あたりはウミウシの数、種類ともにすさまじかったです。

この、【環境が整う方向に向かう時期】がウミウシは好きなんでしょうね。

今から思えば、レッドビーチもゴリラチョップもそんな時期のウミウシは……

spitzseko
spitzseko

そりゃー……、もう……

すさまじい量と種類でした

2024/1/1の生き物

ウミウシはいますけれど、たくさんはいませんね……

環境の激変は、高水温、台風、爆弾低気圧などで毎年起こりうる可能性があります。

高水温によって恩納村界隈のサンゴが死滅したのが1999年。

私はその年に沖縄に移住してきました。

サンゴが何もなくなった海をガイドしながら、

「墓場みたいな海になっちゃったけれど……、これからどうやってガイドしていけばいいんだろうか……」

と、途方にくれながら初めての沖縄をガイドしていました。

spitzseko
spitzseko

今から考えると……、

サンゴがなくなった岩肌だらけの海が、25年という歳月を経て、サンゴモリモリの海に回復するまでの過程すべてを体験しながら沖縄の海に潜っていた……、

すごいドラマティックな時期に沖縄の海と向き合って仕事させてもらっていたんだな……としみじみ思います

生物の増減はワイドな視点で考えると地球環境変化の必然。

生物も自分の住みやすい環境を求めて移動しているわけで、特定のエリアをダイビングポイントと称して潜り続ける我々ダイビングガイドはその場所の変遷をずっと感じながらガイドしております。

いつか、そんな想いをちゃんと言語化してこのサイトで伝えたいな……と思います。

  • この記事を書いた人
世古 徹

spitzseko

海のない滋賀県でスキューバーダイビングを習ったのが高校2年生の時。20歳でダイビングインストラクター資格を取得。サイパンに半年、モルディブに6.5年海外生活。1999/1月に沖縄移住し沖縄生活は20年超。たまにリピーターさんと潜る引退ダイビングショップ。営業よりも海やダイビングの情報発信に特化して海とはかかわり続けていきたいおじさんです

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