2024/4/12、大谷翔平さんを巻き込んだ、元通訳の水原一平さんの賭博問題に関して新しいニュースがありました。
記事の内容を読むと、大谷翔平選手がまさに「純粋な被害者」であることが記述されています。
この記事では、それを見た、アメリカの反応をまとめてみました。
目次
大谷翔平の元通訳、水原一平が銀行詐欺と1600万ドル以上窃盗の罪で起訴
「The Athletic」は、2つの記事をこの数時間で出しています。
これらの記事は有料記事になっています。内容は日本のYahooニュースでも要約され報道されていますが、確認のためこちらにも要約抜粋させていただきます。
- 連邦検察が提出した宣誓供述書によると、元通訳の水原一平氏がギャンブルの借金を返済するために大谷選手から1600万ドル以上を盗んだ疑いで告発された。
- 水原被告(39)を銀行詐欺の罪で告発。この犯罪には最高懲役30年が含まれている。水原氏はおそらく金曜日に保釈審問のため連邦裁判所に出廷すると予想されている。同氏は弁論には応じず、罪状認否の公聴会が予定されている。
- 訴状は37ページもあり、捜査の結果、水原容疑者はギャンブルで約4000万ドルを失ったことが判明。これらの借金の支払いに使ったお金は、水原が2018年に設立を手伝った大谷翔平選手の銀行口座から出たものだった。
時系列で並べてみよう
記事内で確認されたことを時系列で並べてみました。
- 2013年からの知り合い ⇒ 大谷翔平選手が日本ハムファイターズに所属していた当時、在籍外国人の通訳として水原一平さんも働いていた
- 2017年、大谷翔平選手メジャーリーグのロサンゼルス・エンゼルスと契約。水原一平さんから大谷翔平選手に連絡し、米国での通訳を申し出ます。
- その後、大谷翔平選手は水原一平さんを "事実上のマネージャー兼アシスタント "として雇います
- 2018年、大谷翔平選手がロサンゼルス・エンゼルスから給料を受け取るための口座をアリゾナ州の銀行支店に開設するときにも同行。その他の収入は大谷翔平選手の別の口座に送られていました。
つまり水原一平さんは、
「複数ある大谷翔平選手の銀行口座のうち、ロサンゼルス・エンゼルスからの給料が振り込まれる口座の開設に立ち会って、詳細を把握していた」
ということです。
- 2021/9月 ⇒ 水原一平さんがブックメーカーに口座を開設 (銀行記録から判明)
- 2021/10/23 ⇒ 大谷翔平選手の持つ「ロサンゼルス・エンゼルスからの給料用口座」に初めてのオンラインアクセスが記録される。 ⇒ 開設以来このときまでアクセスはなかった
2018年からアメリカでプレーして、約4年間、口座にオンラインアクセスが一度もないって……、本職の給料が振り込まれる口座だよ……他の収入で十分生活はできていて、確認する必要もなかった……ってことですよね? 本当にお金に無頓着な人なんだなー……大谷翔平さんって
- 2021年12月から2024年1月までの間、1日平均25回の賭けを行った。
- 2022年2月から2023年10月、水原さんは大谷さんになりすまし、違法ブックメーカーとされる口座に少なくとも1500万ドルを送金した
捜査関係者によると、
水原容疑者は大谷容疑者になりすまして銀行員に見せかけ、セキュリティを回避し送金に成功したという。 2022年2月2日、水原容疑者は口座にアクセスしようとして銀行に電話し、ブックメーカーの1つに「自動車ローン」のためにお金を送金していると述べた。その日、後の電話で、彼は再び自分がオオタニであると名乗り、セキュリティの質問に答えてオオタニに関する個人情報を提供した後、アカウントにアクセスすることに成功した。宣誓供述書には、捜査員が会話の録音を確認したところ、3月21日に水原氏との聞き込みを試みた際の音声を認識したと述べられている。また、大谷氏は「英語を流暢に話せないが…電話の相手は流暢な英語を話した」とも指摘した。
銀行記録によると、その口座に登録されている電話番号は水原のものであり、口座に添付されていた電子メール アドレスは、水原の携帯電話で見つかった PayPal アカウントに関連付けられていた匿名の Gmail アカウントであることが判明しました。捜査員らによる追跡調査で、大谷選手が別のメールアドレスを使用していることが確認された。
「The Athletic」より引用
調査して実証されたこと
また、下記は大谷さんと水原さんの携帯電話を通してのやり取りの記録と思われますが、ここでも「大谷翔平選手が賭博、及び水原さんの借金の送金を肩代わりしているかのようなやりとりはなかった」と証明されました。
なぜ今までバレなかったのか?
水原さんは大谷選手の代理人であるクリエイティブ・アーティスツ・エージェンシー(CAA)のネズ・バレロさんとの面会に同行するなど、常に大谷選手の周囲に存在していました。
バレロさんが雇っている簿記係兼財務アドバイザーと会うときにも常に大谷選手と一緒でした。みんな日本語が話せず、水原さんの通訳に頼っていました。
そして、大谷選手は、水原さん、バレロさん、簿記係兼財務アドバイザーさん、みんなが「ロサンゼルス・エンゼルスからの給料用口座」にアクセスできると思っていたようです。この口座へのアクセス権を水原さんだけではなく、3名みんなが持っているものだと認識していたようです。
ところが、水原さんは、バレロさんに「その「ロサンゼルス・エンゼルスからの給料用口座」は "大谷さんのプライベート口座 "であり、(大谷さんは)その口座を監視することを他の誰にも望んでいない」と語っていたそうです。
そしてバレロさんも水原一平さんを信じ、大谷さんに水原さんが言っている内容の真偽を確認してこなかったそうです。
また2022年10月に行われたファイナンシャル・アドバイザーとの面談の前に水原一平さんは「大谷さんは今回の面談には病気で参加できない」と述べた。大谷選手不在の面談の中で、水原一平さんは、「大谷さんはこの「ロサンゼルス・エンゼルスからの給料用口座」を "誰にも知られないようにしてほしい "」と言っているとアドバイザーに伝えたそうです。
明るみに出た賭け事の金額
訴状によると、水原氏は、2021年12月から2024年1月までの約2年間で、約1万9000回賭博の興じていた。1日あたり25回にのぼる。
- 平均掛け金は、約1万2800万ドル・日本円で196万円あまり
- 最大掛け金は約16万ドル・日本円で約2450万円
水原氏が賭博での収支は
- 勝ち ⇒ 1億4225万6769ドル74セント・日本円で217億6500万円あまり
- 負け ⇒ 1億8293万5206ドル68セント・日本円で279億8900万円あまり
- 差し引き収支 ⇒ 4067万8436ドル.94セント・日本円で約62億2300万円あまり
でした。
賞金は大谷ではなく水原の個人口座に送られた。
すごい額になってるね…
金額を整理してみると……、
差し引き収支額が、4067万ドル(約62億2300万円)のマイナス。
水原さんが大谷さんの口座から勝手に送金したとされている金額が1600万ドル(約24億5000万円)。
全然足りてないやん……
この借金ってどうなるの?
アメリカでの反応
ここまで大谷選手の潔白が実証されてきたことで、
さすがに、「私のこれまでの解釈は間違っていました」と謝罪するコメントも多々見られてきました。
が、大谷選手の財務管理能力の有効性を問うている意見がとても多いことが印象にも残ります。
エンゼルス時代にそれだけのお金が口座にあったのか?
またエンゼルス時代に実際にこの口座にどれほどのお金が振り込まれていたのかを気にする方もおられました。
- 2018年:年俸54万5000ドル(当時6100万円)
- 2019年:65万ドル
- 2020年:70万ドル
- 2021年:300万ドル(当時3億1000万円)
- 2022年:550万ドル(当時5億7000万円)
- 2023年 : 3000万ドル(当時約43億4000万円) ⇒ 年俸調停権を持った選手では史上最高額
2018年のエンゼルス契約当時は23歳でマイナー契約しか結ぶことができなかったため、メジャー契約に切り替わっても最低保障の年俸54万5000ドル(当時6100万円)だったってことにもびっくり。これがアメリカ大リーグの最低年俸だということです。そこから7年でメジャー最高年俸選手になるって本当にすごい
水原さんが賭博をやり始めて、最初にオンラインアクセスしたという、2021/10/23の頃って、300万ドルの年俸の頃です。それから(2022年2月から2023年10月)にかけて1500万ドル以上のお金を大谷翔平選手に無断で送金していたって…ことか……
銀行を訴える
私が大谷だったら、と語るコメントもありました。
「私が大谷だったら、管理ミスで銀行を訴えるだろう。書類がなければ1000ドルを電信送金することはできないが、ランドは(銀行の観点から)電話一本で数百万ドルを動かすことができる、なぜなら日本人は同じように聞こえるからだろうか?」
確かに…、これだけの金額、大谷さん本人の承諾が得られずに送金できるって…なぜ? と考えた時に、
- 英語が流暢でない大谷さん
- ずっとそばにいる水原さん
- 何事も水原さんに任せておけば大丈夫
そのような信頼が色んな人に生まれて、安心させてきたのでしょう。
水原さんの「人たらし能力」ハンパない。
付け加えるに、一度に送金したのはもっと少額なのだと推測できます。少額ならそこまで厳重なセキュリティーも水原さん相手には作動しないかもしれないですね。なんせ大谷さんと一緒に口座作った人だし……
それでもいる少数派
たくさんのコメントを読んでいると、それでもまだ、大谷さんが支払いには関与しているはず…と言っている人もおられました。
が、事件が明るみに出た当初よりもその数はかなり少なくて、このまま事件は収束に向かえばいいなーと思います。
まとめ
大谷選手もプレーし続けているし、少しずつ調子も戻ってきました。
明日、2024/4/13には水原一平さんが司法取引に応じて事件がはっきり収束に向かうニュースが出てくることを願いましょう。