新年2日目。この日は我ながら会心のガイドだった。こんなに出てくるのか!! と海のポテンシャルに驚愕した1日でした。
沖縄本島恩納村のダイビング屋さん&トレッキング屋さんをやっておりますスピッツ世古です。当ブログへお越し頂き、ありがとうございます。
お客様は4名。お正月満員御礼が続いております。働かせていただける幸せを実感する新年だ。今日はトラパニアの仲間が本当によく見えた1日でした。こんな日もあるんだ……という新鮮な驚きと共に、ファーストコンタクトはトラパニアsp。
現場ではトラパニア・アルミッラだと思ってガイドしていたけれど、ゴスデスレンス図鑑で見ていると、どうも違う気がする。アルミッラってもっと硬そうなイメージの写真。むしろ、sp.5の方がしっくりくる。サイズは2ミリぐらいです。
もはや見ない日はない、コトヒメウミウシsp。レッドビーチならば簡単に出会えるウミウシになりつつある。写真にも2個体写っていますね。日々成長して大きく育ってきています。大きいほうの個体で5ミリぐらいです。
そして2ミリぐらいのヒョウタンミノウミウシ。こいつは逃げ足が速く、4名様全員に紹介することができませんでした。
そして現場ではゴミかな? とスルーしていたこの白い物体。念のために……と撮影しといて、PCで見てみたら……。
これって、パンダツノウミウシ?
パンダツノウミウシの子供だよね、これ? サイズは3ミリぐらい? 小さかった~
これらのウミウシにお客様がそれぞれ刺さっておられる間に辺りをウロウロしていると……。
おぅ!!
叫ばずにはいられない出会い。
トラパニア・スクッラじゃん!!
過去にも数回しか出会ってない超レア種であることも嬉しさの一因を担っていることは間違いないが、この容姿の華麗さよ。
毎年この時期にウミウシダイブしてくれるお客様からずっとリクエストいただいていたウミウシでもあったので、紹介後に思わずガッツポーズしちゃった。
「見える、僕にも見えるよ、ララァ~」というのは機動戦士ガンダムのアムロのセリフだが、今の私だってアムロに負けないぐらい「見える」のだ。
その近くにはモウサンウミウシの特大。こちらはお客様の発見。こいつは大きかったです。サイズは1センチ強。まぁ、大きくてもそれぐらいなんだけれどね。
そして、今の私には見える!! その近くに極小のモウサンウミウシもいました。こちらは1ミリぐらい。
今の私ならガンダムだって乗りこなせるさ。
お客様自身でもいろいろ見つけて来てくれるところが素晴らしい。イチゴミルクウミウシはお客様の誰かの発見。みんなありがとう。
数あまたある捜索すべき場所の中から、なぜ、そこを私が覗いたのか? 今となってはまったくわからない。
奇襲するザクを遠くから見ることができるアムロのように、頭にピピッと稲妻が走ったのかもしれない。
ウミウシニュータイプとして覚醒してしまったのかもしれない。
導かれ、覗き、ライトを照らしたら……。
いたのだ、こいつが。
見た瞬間、ウミウシかどうかは半信半疑。こんな色合いのウミウシ、今まであんまり見ていなかったから。
顕微鏡モードで撮影し、画像を拡大して確認。
びっくり!!
なんだ、このおしゃれな容姿は。まるで洋菓子のようだ。この白色が素晴らしすぎる~。
当然、みんなで刺さりまくり。
お正月の……ウミウシが好きなお客様で満員御礼の時にこんなのが出て来るなんて、私のガイド運、新年からマックスじゃん!!
その間にもお客様の発見は続いていく。シロミノにコトヒメ。どれも小さいウミウシばかりだが、お客様たちがみんなで見つけてくれる。もしや、みんなもウミウシニュータイプ?
「アムロなら、見えるわ」と言ったガンダムのララァの言葉が何度も何度も頭の中でリフレイン。
「世古なら、見えるわ」とララァに頭の中で言わせて自らを鼓舞。
すると、今度はアオモンツガルウミウシが視界にズームインっ!!
スゲ~。
ここまで連続でトラパニアが出てきたことは私のダイビング人生でも記憶にない。しかも、出てるトラパニアの種類がレア種ばっかで、マジ半端ない。
現在FCケルンの大迫選手の「大迫、半端ない」に負けないぐらい、自我自賛。今日の私は半端ない。
今度はコクテンタマゴガイがきたぁ~。
大晦日にもいたディヴェリシドーリス・アウランティオノデュローサはまったく動いていませんでした。
そして、またもや「ピピンっ!!」と来た。
本日、2個体目のトラパニア・スクッラ。
これでブライトさんにも、私がニュータイプだって認めてもらっていいんじゃないの? というところまで鼻が高くなってしまう。
1日に2個体ものトラパニア・スクッラに出会うなんて。
赤いカイメンの上に乗っているので、君がシャアなんだろう。
シャア~。
う、美しすぎ~。
悶絶したい。
なんで、こんな模様で姿なのか?
また出会いたいな~。
おっと、そういえば、ナイトダイブでオリヅルエビに出会っていたじゃん。
トラパニア祭りがあまりにも絶賛開催中だったので、その存在をすっかり忘れていたが、ダイビング中に思い出して昼間でも見られるか確認しに行ってみると、なんと、同じ場所にいるじゃ~あ~りませんか。
チャーリー浜もびっくり。
そしてお客様自身でもアオモンツガルウミウシをゲット。間違いない。あなたもニュータイプ。ウミウシニュータイプだ。
そしてお客様が見たがっていた、カベイロ・ファスミダもゲット。
いや~。すごかった。こんな日があるんだな。自分でもびっくり。
ここに載っているウミウシ、全部目で見て見つけているので、ひとつの岩めくりもしていない。
あおって水流を起こす探し方もしていない。それがまたいいね~。
なぜそれが可能なのか?
それがこれだ。
ブルーベリーサプリ飲んでても、たいして改善しない老眼にはもう老眼鏡だ。
もうこれなしでは潜れません。明日以降も「見える」ぜっ!!
老眼鏡、ありがとう~。