サッカー日本代表MF・伊藤涼太郎。その突然の移籍報道は、瞬く間に全国を駆け巡りました。これまで所属していた強豪クラブから、さらなる高みを目指すべく海外リーグへの移籍を決断したのです。この決断の背後には、伊藤選手を支える家族、妻の存在、そして並々ならぬ覚悟がありました。今回は、伊藤選手の移籍の舞台裏に迫り、彼の新たな挑戦への想いに触れていきます。
目次
2023/12月現在
- ベルギーリーグ、シント・トロイデン所属
- 背番号 13
- 2023/12月現在、25歳
- ポジション MF
日本人オーナーで有名なベルギーのシント・トロイデンに所属しています。
このチームを経て成長した日本人プレイヤーは多く、
- 冨安健洋、現アーセナル
- 遠藤航、現リバプール
- 鎌田大地、現ラツィオ
- 中村敬斗、現スタッド・ランス
- 鈴木優磨、現鹿島アントラーズ
- シュミット・ダニエル、現ヘント
- 林大地、ローン移籍ニュルンベルク
- など
そして現在所属中の日本人プレイヤーも多く、
- 1GK 日本 鈴木彩艶
- 2 DF 日本 小川諒也
- 4 DF 日本 橋岡大樹
- 6 MF 日本 山本理仁
- 8 MF 日本 藤田譲瑠チマ
- 13 MF 日本 伊藤涼太郎
- 30 FW 日本 岡崎慎司
伊藤涼太郎選手を含めて7人もいます。
伊藤涼太郎選手の父、嫁、家族の話
父
ネットには、伊藤涼太郎選手のお父さんがプロ野球選手だった……との情報もありますが、エビデンスを探してもまったくそんなことが書かれている記事は見つけられませんでした。
多分……、2016年にルーキーとして入団した浦和レッズに所属していた時の高木俊幸選手、アルビレックス新潟に所属していた時の高木善朗選手、2人は兄弟ですが、彼らのお父さんが元プロ野球選手の高木豊さんなので、彼らの記事に伊藤涼太郎選手の名前が出ていることから情報が混乱していると推測されます。
がんばって探しましたが、
お父さんの情報として出ていたのは、伊藤涼太郎選手を応援している言葉だけでした
浦和レッズの選手名鑑記事に、「あなたを支えた言葉」が紹介してあり、そこに家族からの言葉として掲載されていました。
「あなたを支えた言葉」
浦和レッズオリジナル選手名鑑より抜粋
「サッカー、頑張っているか」「頑張れよ」と父、母、姉など家族から言われる励ましや応援の言葉が自分を支えてくれました。
妻
2022/3/1、入籍
入籍報告が当時所属していたアルビレックス新潟のサイトに掲載されています。
また本人のSNSにも公開されていました。
顔出しになっていませんので、一般の方ですね。
今はベルギーで伊藤涼太郎選手を支えて奮闘されていることでしょう。
日本代表への熱意
作陽高校で全国高校サッカー選手権に出場した時の動画を探すも、この2ゴールシーンばかり。
注目されていた選手なので、
ナンバーウェブに昔の記事がまだ残っています。
そのあたりから伊藤涼太郎選手を読み解いていくと……
高校生が浦和に入団するという意味――。作陽の10番・伊藤涼太郎が下した決断。
その記事の中で、高校卒業ルーキーとして浦和レッズに入団した伊藤涼太郎選手の言葉です。
「浦和からオファーを頂いた時は、素直に嬉しかった。正直、周りからは『レッズに行ったら試合に出られなくなる』とか、『選手層が厚いし、厳しい時を過ごすことになる』などと言われたりもしましたが、僕にとってはむしろそういう環境であって欲しいんです。
僕の目標はあくまでA代表に入ることと、世界に出てプレーをすること。レッズでレギュラーを掴むことができれば、そのままA代表という道が見えてくると思っています。僕にとってレッズは『日本で一番A代表に近いクラブ』というイメージなんです。代表経験がある選手の皆さんからいっぱい学びたいし、ここでビビって決断しないのはもったいないと思います」
ナンバーウェブより抜粋
だけども、当時の浦和は常勝チーム。
チーム内の生存競争に勝てない日々が続きます
当時のライバルは……、
- 柏木陽介 - キャリア終盤は規律違反で悪名が目立ってしまったが、広島、浦和時代のプレーは見ていて楽しかった、元日本代表
- 阿部勇樹 - オシム監督に重宝され日本代表でも欠かせないDFの一人になる、南アフリカWカップでは不動のアンカーだった
- 青木拓矢 - 元日本代表
- 遠藤航 - 2023/12/30現在、最も旬な日本人フットボールプレイヤー。英国のリバプールで大活躍中
- 矢島慎也 - 元日本代表
- 長澤和輝 - プロキャリアのスタートがドイツ、FCケルンからという当時では異色プレーヤー。元日本代表
と、名前を聞いたことのないような選手でも日本代表に選出されているようなプレーヤーばかりがひしめく浦和レッズでした。
“A代表に近いクラブ”レッズの新人、伊藤涼太郎のビッグマウス台詞集。
この記事は、浦和でゲームに出始めた頃のもの。
作陽高校時代から、彼の発言は強気だった。
「ドリブルはみんなに見てもらいたいし、ボールを持ったら思い切り仕掛ける。この姿勢だけは崩したくない」と、強い信念を言葉とプレーで見せていた。
ナンバーウェブより抜粋
この信念がかなり強い……と見た……
「入団する前から層の厚いチームだと分かっていたけど、いざ自分がそこに入ってみると、想像を超えていた。スタメンで慎三さんが出ると、ズラタンが出られなかったり、(柏木)陽介君と阿部(勇樹)さんが出たら、青木君が出られない。(遠藤)航さんも最初は出られなかったけど、途中でレギュラーを掴み取ったり、生存競争は本当に激しい」
ナンバーウェブより抜粋
今は遠藤選手が世界で大ブレイクしているけれど、
そんな遠藤選手とポジションを争っていたんだね……
浦和→代表→海外のはずが……。19歳伊藤涼太郎、J2水戸で再出発。
次は19歳、浦和から水戸に移籍した時の記事です。
先発から外れた試合で勝っている内容、最後まで交代の声がかからない試合後に記者が聞いてます。
続けて筆者は「もっと『守備ができる』、『アップダウンできる』という能力が備わっていたら、使われていたかもしれない」と返すと、伊藤はこう答えた。
「俺もそう思います。もっと守備ができるか、もっと運動量で攻守の切り替えが速かったら、この展開でも使ってもらえたと思います。これは西ヶ谷監督にも言われたのですが、このチームでサイドをやるには、ボールを奪ってから爆発的なスピードが求められる。まだ自分はそういうものがないので、スタートからサイドで起用されるのは難しいと考えられていると思う。守備もきちんとできて、かつ得点にも絡める。そういうところがまだまだ足りないと思うし、ここで養っていきたい」
ナンバーウェブより抜粋
華麗な攻撃的選手が試合に出られない時、それはチーム内での守備がポイントになります。
攻めがいかに有効でも守備ができない選手はチームの負担になってしまいます
渡航前、アルビレックス新潟時代のプレー集です。
新潟ではレギュラーとしてプレー。
目立ってたよねー
新たな舞台での挑戦:日本代表へのステップアップ
2023/6/5、ベルギー1部、シント=トロイデンVVへ完全移籍が発表されました。
シント・トロイデンでも中盤で配置されていますね。
下の動画や他にも探すといろいろ出てきます。
【ウェステルロー×シント=トロイデン|ハイライト】|ベルギーリーグ第14節ハイライト
ハイライト動画ばかりですが、
守備が……
相手の1点目、簡単にかわされたのは伊藤涼太郎選手でしたね。
2点目もちょっと棒立ちっぽかった……
コーナーキック、フリーキックもまだ蹴らしてもらってないですね。
味方からの信頼もまだそんなになさそう。
ボールが集まらないですね。
現在のシント・トロイデン、監督はヴィッセル神戸に天皇杯を勝ち取らせた「トルステン・フィンク」監督が指揮してます。
Web SPORTIVA にベルギー移籍後の記事が掲載してました。
フィンク監督の言葉
「私が開幕から涼太郎を抜擢したのは当然です。クラブがいい選手を獲得し、それでチームがよくなるのですから。彼にはラストパスを出す能力があり、私たちが必要としているものを持っています。チームでとても重要なプレーヤーです。人としても、とてもすばらしい」
Web SPORTIVAから引用
私は日本での伊藤涼太郎選手のプレーを全然見てないので、今度の元旦のタイ戦が楽しみです。
未来を切り拓く挑戦へ、伊藤涼太郎の不屈の闘志
伊藤涼太郎選手の海外移籍は始まったばかりです。魅力的な攻撃を活かすためにも守備でもできる選手だと監督に理解させる必要があります。ぜひ元旦のタイ戦では、爪痕を残してもらいたい。
そんな伊藤涼太郎選手の活躍を心待ちにしております。
2024/1/1、タイ戦前の記事
JFA公式の動画内でインタビュー受けてました。
試合前に伊藤涼太郎選手の記事がどんどん出てきました。
注目のされ方が半端ないですね。
- 2023/12/30、フットボリスタ掲載,2度の在籍が促した才能の覚醒。伊藤涼太郎が水戸ホーリーホックで過ごした研鑽の日々
- 2023/12/30、サッカー批評掲載、【タイ戦で先発の伊藤涼太郎が日本代表に懸ける思い(1)】「ここまで長かったなというか、思い描いたようなプロサッカー人生を送れなかった」嚙みしめるように発した言葉
- 2024/1/1、フットボールチャンネル、「違う自分を見せるのも大事」伊藤涼太郎がサッカー日本代表でベールを脱ぐ「自分にしか出せないプレーが…」【コラム】
まとめ
- 伊藤涼太郎、2023/12月現在25歳
- 妻あり、一般人のため顔出しなし
- 伊藤涼太郎選手のお父さんはプロ野球選手ではない
- 2023/12月現在、ベルギーのシント・トロイデンに所属
- シント・トロイデンの監督はかって神戸を率いたフィンケ
伊藤涼太郎プロフィール
伊藤涼太郎プロフィール
- 伊藤涼太郎(いとう りょうたろう)
- 生年月日 1998/2/6 (2023/12月現在、25歳)
- 出身地 大阪府大阪市
- 身長 175cm
- 体重 69kg
経歴
- 中学生時代 - セレッソ大阪U-15に3年間所属。U-18チームへの昇格はならず
- 高校生時代 - 作陽高校(岡山県倉敷市)進学、サッカー部所属(OBに青山敏弘(元日本代表))
- 2016 - 高卒ルーキーとして浦和レッズ入団
- 2017/9 - J2リーグ・水戸ホーリーホックに育成型期限付き移籍
- 2019 - J1リーグ・大分トリニータに期限付き移籍
- 2020 - 浦和レッズに復帰
- 2021/7 - 水戸ホーリーホックに2度目の育成型期限付き移籍
- 2022- アルビレックス新潟に完全移籍
- 2023 - 開幕戦、セレッソ大阪戦にてJ1リーグ初アシスト。第3節、北海道コンサドーレ札幌戦でJ1リーグ初ゴール
- 2023/6/5、ベルギー1部、シント=トロイデンVVへ完全移籍
- 2023/9/18 - 第7節、KVメヘレン戦にて移籍後初ゴール
- 2023/12/7、待望のA代表初選出
けっこう苦労人って感じ?
J1での初ゴールが2023年ってのにびっくり。
YouTubeの動画見てたら、ミドルシュートのうまい選手に見えるからね
日本代表歴
- 2013 - U-15日本代表(2013年)
- 2014 - U-16日本代表(2014年)
- 2014 - U-17日本代表、第18回国際ユースサッカー in 新潟
- 2016 - U-18日本代表、第28回バレンティン・グラナトキン国際フットボールトーナメント
- 2016 - U-19日本代表、バーレーンU-19カップ、水原JSカップ U-19国際ユースサッカー大会
高校生時代によく代表に呼ばれてるって感じね……
プロになってからは代表から遠ざかっているイメージ……