2024アジアカップ、日本対ベトナムの地上波放送がなく、無料で見れなかったことからいろいろ検索し、「VPN Gate」を使用しての無料視聴に成功した私ですが、今後もアジアカップの試合を見るために、「VPN Gate」を再チェック。公式サイト内をけっこう読ませていただきました。
そして、今は一旦削除しました。
なぜ削除したかを説明していきますね。
皆さんも一緒に考えて、今後のアジアカップをどうやって視聴していくか考えましょう。
目次
筑波大学のVPN Gateについて先出しまとめ
- 誰でも無料で使えるVPN
- 個人データの登録なども不要
- Windows、Mac OS X、iOS・iPadOS、Android に対応
- 世界中のボランティアが自分のWindowsパソコンをVPNサーバー化して、筑波大学の研究に協力している
- ボランティアになることも可能、ならなくてもOKでソフトは使える。自分で選択可能
- ボランティアになると自分のWindowsパソコンがVPNサーバーとなり、世界中の人が利用できるようになる
- ボランティアになることに制限はなく、誰でもなれる
- 存在目的は、「自由にネットできないエリアや国に住んでいる人たちに、個人情報を漏らさないようにして情報を閲覧できるようにすること」
- 個人情報が漏れないことを悪用される可能性があるため、通信ログを保存し、悪用された時は通信ログが警察、司法などに渡せることを想定し、「ノーログ保存ポリシー」はない
- 外国でしか見れない映画や情報を見たい時は、「VPN Gate 中継サービスを有効にし、ボランティアとして実験に参加する」をOFFにして見ると、自分のパソコンはVPNサーバー化しないはずである……
- 「VPN Gate 中継サービスを有効にし、ボランティアとして実験に参加する」をONにして接続すると、自分のパソコンはVPNサーバー化するが、公式サイト曰く「ゲストユーザーは、あなたのコンピュータを経由してインターネットにアクセスできますが、あなたのコンピュータ上の共有フォルダや家庭内 LAN 上の共有フォルダなどにアクセスすることはできません。セキュリティは保たれます」。だ、そうです
- 信じる、信じないは使用する我々のデジタルリテラシーの量次第でしようか……
筑波大学VPN Gateとは?
最初にVPNってなに? という人に簡単に説明します。
VPNとは
Virtual Private Networkの略。日本語だと「仮想専用ネットワーク」。
インターネット回線や通信事業者のネットワーク上に作られる仮想的な専用ネットワーク技術です。パソコンやスマホなどのデバイスとインターネットをつなぎ、仮想のネットワークを構築することで、安全に情報を送り届ける仕組みです。
インターネットとスマホやパソコンの間を、セキュリティを高めた仮想専用線でトンネルのようにつなぐことで、悪意のある第三者からの侵入や攻撃を防ぎ、オンラインセキュリティとプライバシーが確保され、盗聴やハッキングからデータが保護されます。

VPNを使ってネット環境を利用することでセキュリティ効果が上がり、より安全にインターネットを使えるとうイメージです
アジアカップ前までVPNのことなんて、全然知りませんでしたが、アジアカップ見たさにいろいろネット検索、動画検索、視聴を繰り返し、今ではいろいろ勉強したので、その情報を皆様にわかりやすくシェアさせていただきます。
そんな中で、巡り会えたのが「VPN Gate」。
VPN Gateとは?
VPN Gateとは
筑波大学が学術的な研究を目的として実施しているオンラインサービスであり、研究です。
その目的は、
- 政府機関の検閲回避
- アクセスログにもとづいた個人の特定回避
- 公衆無線LANの盗聴回避
もう少し詳しく解説すると、
政府機関の検閲回避
- 世界には自由にインターネットを使えないエリア、国がある
- そのような国、エリアからも、YouTube、Twitter や Facebook などの海外のWeb サイトに自由にアクセスすることができれば、ユーザーにとってとても便利
アクセスログにもとづいた個人の特定回避
- でも自分のパソコンや携帯電話からつなげると、個人のインターネット上のアドレスがバレてしまい、個人が特定される可能性が上がります
- 自由にインターネットを使えないエリアや国では外国の情報を得たりするだけで罪を問われてしまう場合があるので個人を特定されると罪に問われたりします
- しかし、そこでVPNを使えると、個人情報を見せないようにしてWebサイトにアクセスできます
公衆無線LANの盗聴回避
街中にある無料無線Wifiはその通信を盗聴される可能性が高いネットワーク網ですが、これもVPNを使うことで安全に利用することができ、個人の特定などができなくなります。

つまり「VPN」を使うと個人情報がより守られるということです
なら、使ってていいんじゃないの?
このまま使えばいいじゃん

ところが、良いことばかりではないです。
VPN を利用するためには VPN サーバーを世界各国に設置する必要があります。お金も場所も必要で、個人が頑張ってどうこうできるレベルの話ではありません。
それを解決する手段が「ボランティア」です。
ボランティアで世界中にVPNサーバーを設ける
筑波大学はボランティアを世界中から募り、お金と場所を節約し、無料でVPNサービスを提供する実験をしている……と、私は解釈しております。
ボランティアになるためには、Windowsの入ったPCが必要で、ソフトをインストールするとあなたもこのボランティアに協力したことになり、自分のPCが「日本にあるVPNサーバーのひとつ」になります。
そしてそこに世界中からアクセスが来ます。
公式サイトにはこのような記述がありました。
公式サイト
- あなたのコンピュータに VPN Server をインストールして VPN Gate サービスを有効にした場合、誰でもあなたのコンピュータに VPN 接続し、あなたのコンピュータを経由してインターネット上のホストにアクセスできるようになります。VPN Client 内に組み込まれている VPN Gate サービスを手動で有効にした場合も同様です。
- ゲストユーザーは、あなたのコンピュータを経由してインターネットにアクセスできますが、あなたのコンピュータ上の共有フォルダや家庭内 LAN 上の共有フォルダなどにアクセスすることはできません。セキュリティは保たれます。

セキュリティーは保たれます……って書いてあるけれど、
どうなんだろうか?
このボランティアには誰でもなれて、なんの書類の提出とかもなくて、ソフトをダウンロードするだけでいいんだ。私が昨晩、そうしたようにね。


昨日、ボランティアしてたの?
ダウンロードしてインストールする時にこのウィンドウが開きますが、ここにチェックを入れると同意したことになり、自分のPCがVPNサーバーになり、世界中からいろんな人が日本の国内で見られるサイトを自分のPCを通して見ていることになります。


ベトナム戦が終わって、改めてよく読んで、内容を再認識しました
実際、このサイトにもVPN Gateで接続している最中(ベトナム戦を見ている最中も、それ以外でも)、普段は海外からの訪問者ってほとんどいないんですが、昨日は色んな国から訪問してきました。
私のPCがVPNサーバーになっているのはわかるんですが、日本国内のたくさんあるサイトの中で私の……
こんなちっぽけなサイトを選んで見にくる人がこんなに増えるって……
ちょっとおかしいな……と、思いました。
どこかに「このVPNサーバーが提供しているサイトはこれだよ」という情報が出てるんじゃないかな? と思ったんですね。
なので、ソフト内の「ツール」という項目から入って、「VPN Gate 中継サービスを有効にし、ボランティアとして実験に参加する」をOFFにしました。
すると、海外からこのサイトに訪れる人はいつもぐらいに減りました。
このソフトは使っていない時でもバックグラウンドで作動しています。
VPN ソフトウェアを構成する SoftEther VPN Client, SoftEther VPN Server および SoftEther VPN Bridge ならびに VPN Gate 中継サービスは、バックグラウンドで動作するシステムサービスとしてコンピュータにインストールされます。システムサービスは、通常、ディスプレイに表示されません。また、システムを起動した際に自動的に、ユーザーによるログイン前であっても、バックグラウンドで動作を開始します。
公式サイトから引用

昨日、パソコンを使っていない時でも、このサイトを訪れる人が外国から多かったのは、きっとバックグラウンドで動作していたからなのかな? と推測できました。
読んでから、「VPN Gate 中継サービスを有効にし、ボランティアとして実験に参加する」をOFFにしたら、海外からのアクセスはほぼないです。
なので、この「VPN Gate 中継サービスを有効にし、ボランティアとして実験に参加する」の、ON、OFFは正確に切り替えられているんじゃないかな……と思います
ノーログ保存ポリシーって?
多くの有料VPNサービスには「ノーログ保存ポリシー」があります。
自分の会社で「通信ログのデータは残しませんよ」と言うだけじゃなくて、第三機関で調べてもらって、「ここのVPNサービスは通信ログデータの記録を残さない」という認証をもらって経営されています。
筑波大学のVPN Dateにはノーログ保存ポリシーはありません。ログを保存するVPNです。

ちゃんと「最低2週間は保存します」って書いてあります。
ログってなに?
公式サイトによると 、「VPN 接続を確立した際と、VPN 接続を切断した際の 2 回において、そのアクセスログが記録されます」とあり、ログとはアクセスログのことで、以下のものです。
- 記録日時
- 接続先 VPN サーバーの ID、IP アドレス、ホスト名
- アクションの種類 (接続または切断)
- 接続元 VPN クライアントの生の IP アドレス、ホスト名
- VPN プロトコルの種類 (SSL-VPN, L2TP, OpenVPN, SSTP のいずれか)
- 接続元 VPN クライアントのソフトウェア名、バージョン番号および ID (利用可能な場合)
- VPN 接続の確立中に通信したパケット数、バイト数、通信エラーが発生した場合のデバッグ情報
- VPN Gate セッションを用いた通信先の HTTP/HTTPS ホスト名 (FQDN), IP アドレス、ホスト名およびポート番号
なぜ、筑波大学のVPN Dateはログを残すのか? という理由も書かれています。
大半のユーザーは VPN Gate を正当な目的のために利用するものと期待されています。しかし、間違った目的のために悪用するユーザーもいるかも知れません。
VPN Gate の発信元の IP アドレス を隠す機能を悪用して違法行為を行うユーザーの発生を防止し、万一そのような事案が発生した場合においては当該行為を行ったユーザーの接続元の IP アドレスを割り出す必要があります。VPN 通信ログを検証することにより、当該時刻に当該 VPN サーバーに接続を行った匿名の VPN ユーザーの物理的なグローバル IP アドレスを特定することができます。
公式サイトより引用
このサイトには、「VPN Gate ユーザーフォーラム」というのが設けてあり、そこを見てみると……
- インド、イスラエル、ロシア、中国など本当にいろんな国の人が質問したり、答えたりしてました
- 情報規制されている国の人達のためにはこーいうシステムって必要なんだな……
- 個人情報を隠せることを悪用して、より混乱を招くことを防ぐためのログデータ保存なんだ……と書かれています
また、「その保存している情報を開示する時は、警察や司法が動いたときのみです」という内容のことも書かれてあったので、読みたい人は公式サイトに行って読んでください。

日本にいるとあまりピンとこない現実だけど、切実にその情報を欲している人は絶対いるんだろうね
オープンになった私のアクセスログを見て、このサイトに外国から多数アクセスがあった……の…かな?
実際、なにも被害は出てないです。クレジットカードを使われてるとか……そーいう被害ね。が、こーいうデジタル関係に疎い人、私も含めて、これぐらいなら個人情報は漏れない、ここからが危ない……とかのボーターラインが明確にわからない人は不安になっちゃうと思うんですよ……

それに……、
いつもは使うことないし、使うとしたら今度のアジアカップ予選3戦目だけなので、それまではソフトを削除することにしました。
削除する時は、
設定>アプリ>インストールされているアプリ>「SoftEther VPN クライアント接続」をアンインストール
で、しっかりアンインストールしましょう。
ちょっと振り返ってみます。
VPN Gateのメリット、デメリット
まとめてリストにしてみました。
メリット
- 無料
- VPNサーバーの数が多い
- VPNサーバーの情報が開示されていて選べる
- ノーログ保存ポリシーがない
デメリット
- 自分のPCがVPNサーバーなってしまう
- 通信速度が遅くて不安定、たまに動画が止まる
- ログが保存される、最低2週間保存のところが多い
- 自分のHPを海外の人がたくさん見にくるようになって不安になる
対応しているOSは、Windows、Mac OS X、iOS・iPadOS、Android ですが、接続方法が異なるので、それぞれにあった接続方法でやりましよう。詳細はこちらの公式サイトへ。
さてさて、どうしたものか……。
次のアジアカップ、対イラク戦は地上波で見られるので、次回の予選リーグ第3試合目、対インドネシアまでにまた考えます。
※ 私はアジアカップを見たくて試行錯誤しているただのおじさんで、そのおじさんの日々の記録記事です。ご自身の判断の一助になれば良いですが、責任はなにも負いませんので、自己判断でお願いします。
筑波大学のVPN Gateについてまとめ
- 誰でも無料で使えるVPN
- 個人データの登録なども不要
- Windows、Mac OS X、iOS・iPadOS、Android に対応
- 世界中のボランティアが自分のWindowsパソコンをVPNサーバー化して、筑波大学の研究に協力している
- ボランティアになることも可能、ならなくてもOKでソフトは使える。自分で選択可能
- ボランティアになると自分のWindowsパソコンがVPNサーバーとなり、世界中の人が利用できるようになる
- ボランティアになることに制限はなく、誰でもなれる
- 存在目的は、「自由にネットできないエリアや国に住んでいる人たちに、個人情報を漏らさないようにして情報を閲覧できるようにすること」
- 個人情報が漏れないことを悪用される可能性があるため、通信ログを保存し、悪用された時は通信ログが警察、司法などに渡せることを想定し、「ノーログ保存ポリシー」はない
- 外国でしか見れない映画や情報を見たい時は、「VPN Gate 中継サービスを有効にし、ボランティアとして実験に参加する」をOFFにして見ると、自分のパソコンはVPNサーバー化しないはずである……
- 「VPN Gate 中継サービスを有効にし、ボランティアとして実験に参加する」をONにして接続すると、自分のパソコンはVPNサーバー化するが、公式サイト曰く「ゲストユーザーは、あなたのコンピュータを経由してインターネットにアクセスできますが、あなたのコンピュータ上の共有フォルダや家庭内 LAN 上の共有フォルダなどにアクセスすることはできません。セキュリティは保たれます」。だ、そうです
- 信じる、信じないは使用する我々のデジタルリテラシーの量次第でしようか……