YouTuberモモカジャパンさんの記事を書くに当たり、YouTuberの年収を調べていたら、上位にランクインしている人たちの大半を知らないことに気づき、おじさんの視点で深掘りしてみることにしたのが今回の記事です。日本国内で登録者数トップに君臨しているのが「Junya.じゅんや」さん、だって知っている日本人ってどれぐらいいるんでしょうか? おじさん世代はまず知らないと思います。
試しに動画を見てみてください。見たら、「ちょっとなにやってるんだか、よくわからない……」とサンドイッチマンのように呟いてしまうこと間違いなしです。
この動画で、どのようにして日本国内トップのYouTuberになりえたのでしょうか? 興味のある方はぜひ読み進めて行ってくださいますようお願いいたします。
目次
【Junya.じゅんや】って誰?
まずその「人」そのものの正体を探ってみましたが、その大半は非公開でした。ネットを探ると、「本名は村田純也?」という記述はあるもののそのどれもがエビデンスを明記しておらず、噂の域を出ません。
つまりプライベートは謎のまま現在にまで至っているということです。顔出しはしていても、素性は明かすことなく、日本国内NO1登録者数をゲットできるってすごいですよね。
そんな「じゅんや」さん、いったいどんな投稿をしているんだろうか?
歴史を紐解くつもりで、順に追ってみたいと思います。
じゅんやさんSNSの経歴
日付 | TIKTOK | YouTube |
---|---|---|
2018/3/19 | 最初の投稿 | |
2020/7 | 登録者数1000万人突破(日本人初) | |
2020/8 | 登録するも性的なコンテンツと判断されアカウントが停止 | |
2020/9/14 | 現在のアカウントで最初の投稿 | |
2020/10 | 登録者数1850万人 | |
2020/11 | 登録者数100万人突破 | |
2022/6/20 | この日以降投稿はない | |
2024/2/27 | 登録者数4410万人、最新の投稿は2022/6/20 | 登録者数3400万人、最新の投稿は2024/2/16 |
4410万人と3400万人……ってすごい……
どんな投稿をしたら、こんな結果が出るの?
じゃあ、じゅんやさんのSNSの投稿を見ていこう。
Junya.じゅんやのSNSをチェック
TIKTOK
2018/3/19、TIKTOK最初の投稿
日本国内登録者数NO1の伝説はまさにここから始まった……という原点を見たい人が多いのでしようか?
じゅんやさんのTIKTOKアカウントに行き、動画の最下部までスクロールしていく行程の長さよ……
10分近く、スクロールしないと最下部のこの投稿までたどり着けません。
そんな虚無な時間をやりきった同士たちのコメントでコメント欄は溢れていました。少々抜粋してご紹介。
動画コメント
コメント欄には、800本近い動画の原点を見た喜びを書き綴ったものや、これが「伝説のはじまり」なんだと感動しているものなど、動画自体の評価よりも、800本近い動画の大海原をスクロールし続けてゴールに辿り着いた自分を賞賛するコメントが多々見られました。
最初はこんな投稿だったんだねー
2022/6/20の投稿を最後にTIKTOKへの投稿は中断されています。YouTubeの方が収益化できるので、そちらにリソースを使うようになったのだと思われます。
YouTube
2020/9/14、YouTube最初の投稿
「この動画には年齢制限が設けられており、YouTubeでのみご視聴いただけます」という文言が最初に出てくる、この動画からYouTubeは始まります。
すでに今の動画の原型があり、TIKTOKでの成功体験がYouTubeに見事にフィードバックされています。
YouTubeでは2024/2月も数本の動画が投稿されています。
すぴログ的考察
動画に対するコメントを日本国内と海外で見比べてみよう
この動画は2020/12/03日に投稿され、2024/2/27までに164,087,280 回視聴されました。じゅんやさんのチャンネルの中で最もたくさん視聴された動画です。
数字読める? 1.6億回だよ! 1.6億回!!
この動画に寄せられたコメントを海外のものと日本語のもので見比べながら読んでいきました。
日本語のコメント
日本語で書かれているコメントには、「なぜこの動画で登録者数日本1位なのかわからない」という意味の疑問や、「全然おもしろいと思わない」という否定的なコメントが多かったです。海外向けに動画を作って成功しているのがすごいという賞賛もありましたし、他には「子供が見て喜んでいる」というコメントも見られました。
外国語で書かれているコメントでも、日本語で書かれたものと同様の内容のものが多かったのは意外でした。しかし「おもしろい」と喜んでいるコメントは日本語のものよりもたくさん見られました。
てっきり外国の人に「じゅんやさんの動画」は受けているんだと思っていたので、外国語のコメントを和訳して読んでいった時の違和感は大きかったです……
ここまで作業をやった感想です。
- コメント数が6772件もあり、新着順に並べて、最後までスクロールして初投稿コメントまで辿る作業が大変でした
- 最近のコメントは日本語のものが多くて、大半が「なんでこの人が日本一なの?」という疑問が多かった
- 動画投稿初期のコメントは圧倒的に外国人が多くて、日本語のコメントを探すのが大変
- 外国語は、英語、フランス語、ラマ語、アラビア語、インドネシア語、サンスクリット語、ヒンディー語、ポルトガル語、ハワイ語、スペイン語、ウェールズ語、マルタ語、ベンガル語、シンド語、エスペラント語、スンダ語、イロカノ語など本当に様々な言語に寄って書き込まれています
- コメントの内容は、賞賛コメントもあれば批判的なものもあるのはどこも同じですが、海外と国内ではその比率が大きく変わる感じがします
- 海外からのコメント ⇒ 賞賛:批判、7:3 (動画投稿初期)、3:7 (2024年)
- 日本国内のコメント ⇒ 賞賛:批判、2:8 (動画投稿初期)、1:9 (2024年)
コメントをざぁーーーーっと見た、私の肌感覚での意見です
じゅんやさんの動画の特徴
1. 日本語レス
初期のTIKTOK動画では、日本語で話しているシーンがたくさんあります。2020/1/26の動画が1209.7万回と、この頃の動画としてはかなりたくさん視聴されています。それがリンクの動画で、これ以降、小道具が入りだし、徐々に日本語は減少していきます。
2. しだいに言葉さえもレス
2020年代初期の投稿は従来の日本語で話す「あるあるネタ」的なものと、言葉を排除したものが交互に投稿されるようになります。バズる動画の傾向を調査しながら投稿されていたのでしょう。視聴回数を見ていけば、どちらのタイプが視聴者に受け入れられているかは一目瞭然。
よってここから「言葉レス」な動画が量産されていきます。
3. ついにBGMとてレス
そして同様にBGMもなくなっていきます。初期の頃は音楽に合わせて踊る動画もたくさんありました。
4. 最後に奇声と笑い声
そして動画の最後に「叫び」が入ってくるのもこの頃、2020年代初期です。2020/2/11に投稿された動画は1911.9万回視聴されました。洗濯バサミネタでバズったきっかけになったものです。
ネタ終わりに、「叫ぶ」「笑う」が定番となっていきます。ちょうどコロナウィルスが世界中に蔓延している最中で、外国人からのコメントには「コロナウイルスの原因と影響」といったじゅんやがコロナに罹って奇怪な行動をしているのではないか? と邪推する声も多かったです。
じゅんやさんの動画視聴後の印象
ここまで記事を書くのに、じゅんやさんの動画に関しての印象をお話します。
視聴前
- 日本の人はあまり見てなくて、海外の人がファンになってるんだろう…
- 海外の人は、じゅんやさんの動画のような笑いが好きなんだろう…
- 外国語で書かれた愛されているコメントで溢れているのだろう…
視聴後
1. サイト「noxinfluencer」でジュンヤさんのチャンネルを調べてみると、おおよそ下記のような国別の視聴者数でした。
アメリカ | 73% |
イギリス | 12% |
カナダ | 6% |
オーストラリア | 5% |
インド | 2% |
やっぱり日本人、ほとんどいないね……
2. 理解できないのは日本人だけかと思ったら、意外に海外の人からも「理解できない」系のコメントは多数見られました。
海外の人みんなに受けてるわけじゃないのね……
3. 愛されてるコメント、少なかったです。どうやら世界的にも「おもしろい」って思われていないみたいです……
じゃあー、なんでこんなに登録者数が増えるのよ?
その解答にはこの方のコメントが秀逸です。
マレーシア系中国人男性の視点から見ると、彼のビデオは面白いとは思えませんでした。おそらく私はもう30歳で、本当に面白い人だけを本当に笑えると感じています。はい...このチャンネルは間違いなく子供専用です。彼の功績に感銘を受けた
YouTube動画コメント欄
世界中の子供達向けにコンテンツ作成してるのか……、世界中の子供が登録したら、こんな結果になるんだね……
先程と同様に「noxinfluencer」のデータを見てみると、視聴者年齢のトップは13-17歳になっています。
普通の時のじゅんやさんが出演している動画がYouTubeに残っているのでこちらにリンクを貼っておきます。
素のじゅんやさん
ヒカルさんのネクステ内の動画にゲストで出演されているのですが、本当にじゅんやさん……いい人です……。
自分のチャンネルに投稿している動画のイメージよりも全然良い人……ですね。
世界の「ジュンヤ」はこんなに素朴な感じの良い人だったんですね。
まとめ
今回の記事では、YouTube登録者数3400万人、TIKTOK登録者数4410万人の「Junya.じゅんや」さんのことを深掘りしてみました。
その素性はほぼすべてが非公開のままですが、彼の動画戦略はトライ・アンド・エラーを繰り返し、バズる動画のスタイルを模索し、たどり着いた結果であり、「世界中の子供」をターゲットにする狙いはYouTubeというプラットフォームにおいてとても有効に作用していると感じました。
今後の新しい展開にも期待します。