今日のゲストは長いお付き合いだ。最初に出会ったのは、私がモルディブに勤めていた頃で、そのとき私はまだ22歳ぐらいだったはず。現在が44歳なので、約22年のお付き合いだ。まだまだ現役で海外志向も強く、いろんな国、場所でダイビングされている元気な女性です。
今回は多忙な彼女のスケジュールの1日……と、いっても、正確に言うと半日ぐらい? をいただいて、タイドプールをガイドするのだ。昨晩遅く、仕事終わりに機上の人となり那覇に到着。本日、朝から市内バスに乗り、琉球村前バス停まで。そこで私が出迎え、準備し、タイドプールに移動、潜って、夕方の五時半ごろの高速バスで那覇に戻り、その夜のフライトで帰京。
「ザ・ハードスケジュール」という映画が撮れそうなほどの忙しさですが、ダイビング自体はのんびりしたものでした。本日はあいにくの北風となってしまい、リーフエッジには大きなうねりが押し寄せてはいたものの、潮が引いてからのタイドプールは平和そのもの。風で水面が少し揺れているので、水面を使った鏡遊びができませんでしたが、それでも数多くの生物が見られて、ゲストも楽しそうでした。
では、その生物たちを紹介。タイドプールにもいます。キンチャクガニ。
ハゼの仲間の子供だってことはわかる程度……。フェイスブックで投稿したら、アカハチハゼの子供では……となっています。どのように成長していくか、また追えたら追ってみます。
ヤエヤマギンポがまったく逃げませんでした。
逃げないことを良いことに、スーパーマクロモードで寄り放題。ちょっと趣を変えてポップフィルターで撮影してみました。
ホホグロギンポは体色を真っ黒に変えて、婚活に忙しそうでした。よ~く周囲を見渡して……、
アピールジャンプ!! みんな、俺の体を見ろぉぉぉぉ!! という声が聞こえてきそうです。
見てくれぇぇぇぇぇ!! とヒレ全開で泳ぎもします。
オレの巣穴はここなんだ!! 隠れるってよりは、異性を連れ込むための巣穴のアピールって感じで巣穴に戻ります。
飛びます、飛びます!! 大型魚が入って来れないほどの浅瀬になると、彼らのジャンプは高く、激しくなっていきます。
うりゃっ!! 体をくの字に曲げるって、こーいうこと?
他の魚も見ていきましょう。ヒナギンポも逃げませんでした。
こちらは婚姻色のヒナギンポ。
キカイカエルウオはまだまだ若者サイズ。
ハナカエルウオがどえらい体色になっていました。
なにを見てるねん!! とカメラに一喝!! 見返り美人という言葉を思い出しますね。
アピールは止まらないっ!! いや~たまらん色してますね、ヒレの先端までメラメラ燃えてますね。
浅瀬のアイドル、ロウソクギンポにはクリスタルフィルター撮影。
当然、ロウソクギンポも恋にそわそわしておられるので、しばし見ていると、ダンス、ダンス、ダンス。巣穴から出たり入ったりのアップダウンが激しいです。
忘れてはいけない、ヒレナガカエルウオ。彼らにだって恋は訪れます。
婚姻色の個体を見つけるのはそんなに難しいことではありません。
もう、みるみる間にヒレ全開でアピールスタート。なんか、心なしか目も見開いているんじゃない? この人……。くはっ!! って声が聞こえてきそう。
2個体でぐるぐるまわってます。
バブルを使った泡メルヘン撮影もタイドプールではぜひトライしていただきたい。手始めにはウミウシなど接近しやすい被写体をお選びください。
超浅場に生息するスジギンポ。
いつもと体色が少し違う。これがこの子の婚姻色なのかな?
バブル畑を闊歩するタコの仲間。名前はなんだろうな。
そんなバブル畑に巣穴を持っていたのは、ハナカエルウオ。
泡にまみれて、水面を見つめ、なにを想う?
気持ちいいことしたいのぉ~……。
みなさんも、泡にまみれにきませんか~?